女性のための「うつ病」克服なび

重度のうつ病を克服した私の体験記

予兆~高校生から始まった摂取障害と自傷行為~

私は高校時代、柔道をしていました。
中学校から始めた柔道は私にとってかけがえのないものでした。

中学校で良い成績を納め、高校はその成績が認められ、
柔道の名門校に推薦で入学することができました。

憧れの名門校に入学できた私は有頂天になって練習に励みました。
厳しい稽古にも必死でついていきました。

しかし、初めの一年位は気持ちでついていけていたものの、
怪我や減量が続くと精神的に稽古についていくのが辛くなっていきました。

特にこの減量が、後々まで私を苦しめることになりました。

高校生といえば食欲旺盛な時期。
いつも試合前には5㎏前後の減量が必要でした。

私は背が小さかったので、減量をせずに一階級上げたら
試合に勝つことは難しいだろうと思っていました。

普段から体重に気を付けていれば良かったのですが、
何を食べても美味しい時期で、試合前以外は好きなものを食べていたかったのです。

また親元を離れていたので、大人が食事を管理してくれることがなく、
子供の浅はかな欲求と知恵だけで無理な減量をしていました。

酷い時には何か月も生理が来なくなり、
疲れが取れず、常に微熱のある状態でした。

「好きなものが自由に食べられないのなら、せめて三食の食事を自分の大好きなものだけにしよう」

私はそう思い始めました。

それからは朝から晩まで毎食チョコレート、
またはコンビニの菓子パンだけになりました。

普通の食事をしてしまったときは吐く、
ということを繰り返していました。

段々体力も精神力もなくなり、柔道の稽古は休み休み、
試合では勝てない、そして更に自分を追いつめていく、
という悪循環になっていきました。

高校三年生になり、進路を決める際、

「もう柔道は辞めよう」

と決めました。

そう決めた途端、自分をすっかり見失ってしまい、
将来への希望が持てなくなってしまいました。

減量はしなくても良くなったのに、
過食嘔吐と偏食はエスカレートしていきました。

短大へ進み、柔道に代わる新たな楽しみを見つけようと思っても、
いつも体がだるく、精神力が続きませんでした。

そして、夜独りになるとリストカット
アームカットが始まるようになりました。

その頃から段々とうつの自覚症状が出始めてきたのでした。

初めてのうつ病の原因はここにあったと思います。

ひとつはこの誤った食事。

これは改めて後ほど詳しく書きますが、
食事は人間の精神状態に大きく作用します。

特に私の場合は長い月日の間、菓子パンとチョコレートしか
食べていなかったということは、たんぱく質とビタミン、
ミネラルがけ極端に欠乏し、逆に糖質を過剰摂取していました。

これは私の心身の健康に著しく悪影響を及ぼすものでした。

そしてもう一つは自傷行為です。

私は何故自傷行為をしていたのでしょうか。
それはもっと遡って幼少期から原因がありました。

この自傷行為について、次回書いていきたいと思います。