女性のための「うつ病」克服なび

重度のうつ病を克服した私の体験記

うつ病と依存症③~オーバードーズ~

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うつ病と薬に関しての依存症であるオーバードーズを知る

オーバードーズ(drug overdose)とは過量服薬のことで、向精神薬等の薬を、
適正服用量を超過して摂取することです。

オーバードーズも依存症、自傷行為です。
向精神薬自体にも他の薬物と同様に依存性が強くあるものもあります。

向精神薬の副作用に、うつ病と同じ症状が見られ、正常な判断ができず、
苦しさから逃れるためにオーバードーズに走ってしまいます。

オーバードーズは本人だけの問題ではなく、大量処方する医師にも問題があります。
うつ病などで病院にかかる時は、薬に頼らない治療を念頭に置いてほしいと思います。
処方された薬がどんな薬であるか、副作用はあるのか、などを自身で知っておく
必要もあると思います。

私も妹もオーバードーズで苦しみました。

 

私と妹のオーバードーズの経験から伝えたいこと

私は摂取障害から自傷行為、アルコール依存へとどんどん移行し、
20代前半にパニック障害、重度のうつ病と診断されました。

その時始めに処方されたのは睡眠薬と抗うつ剤、安定剤でした。
ハルシオンで食欲が無くなり、10キロも体重が減りました。
診察は数分で、大量の薬が処方され、効果を感じず病院を変えました。

変えた先でも診察は数分で、更に多くの薬が処方され、
最終的には10種類の薬が処方されました。

記憶がとんでしまうことも多々あり、うつ病で苦しいのか、
薬の副作用で苦しいのか全く分からない状態でした。

特に私にとってレボトミンという向精神剤は副作用が強く、
服用後鼻が詰まり、喉も詰まる感じがして息苦しく睡眠時に突然死するのでは?
という恐怖感すらありました。

後に回復してからレボトミンの副作用を薬の辞典で調べて恐ろしくなりました。
それでも当時は素直に薬さえ飲んでいれば・医師の言うことを聞きさえすれば
楽になると信じていたのです。

 

パニック障害がひどかった時、何故か夕方の5時になると

 

「死ななくては!」

 

という思いが私を支配しました。

“死にたい”ではなくて“死ななくては”という感じでした。
その時にすることはオーバードーズでした。

潜在意識の中では死にたくないと思っていたのだと思います。

でも根拠のない

 

「死ななくては!」

 

という思いに苦しんで薬を飲んでいたように思います。
数回のオーバードーズのうち、2回程病院に運ばれ、治療を受けました。

 

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うつ病の時のオーバードーズ、それも生き延びるための行為 

摂取障害やリストカット、そしてこのオーバードーズも他人から見れば自殺企図、
現実逃避に見えると思いますが、死にたいという気持ちよりも、むしろ生き延びるために、
苦しみを紛らわす・消すための行為だと私は考えています。

 

生き延びるために、その障害となる苦しさは人それぞれ違います。
幼少期に受けた虐待、トラウマ、また本来の自分の姿と理想と現実に
ギャップがあり過ぎて苦しんでいることもあります。

本来はその苦しみと向き合い、解決していかなければいけないところを、
本人はその術を知らずにいます。

また苦しみと向き合うよりも他のものに依存する方が楽に思えます。

 

病院や医師は薬を与えることしかできません。

でも薬では痛みも苦しみも紛らわすことはできても消えはしません。

 

私は幸いオーバードーズで死に至ることはなく、その後断薬をして
自分の苦しみと正面から向き合って回復することができました。

 

しかし妹はどんどん処方される薬が増えて、次第にオーバードーズをしないと
興奮を抑えられない状態になっていました。

オーバードーズの後、道路に飛び出して命を落としました。
妹のようにオーバードーズの末に死に至った人はたくさんいます。
とても残念なことです。

 

依存症は、始めは気にすることのない程度から始まります。
本人は認めようとしないのが依存症の特徴ですし、
初期は家族もあまり気にしないようにすることも多いです。

 

うつ病、依存症には、家族も気づいてあげて欲しい 

でも少しでも家族や本人が

 

「依存症かもしれない」

 

と感じたら、先ずは何故依存するのか、何が苦しいのか、
自分はどうなりたいのか等、自分の内面と向き合うようにして下さい。

本人一人や家族と一緒に向き合うことが難しければ有能なカウンセラー、
コーチ、セラピストに手伝ってもらうことも有効です。

次回はアルコール依存症について書きます。

cocoro-karada.hatenablog.com