女性のための「うつ病」克服なび

重度のうつ病を克服した私の体験記

うつ病の人との接し方 恋人や家族にどう接するか?

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今回は、うつ病の人との接し方を私の経験からお伝えしたいと思います。
特に、恋人や家族などの大切な人がうつ病になった時にどう接したら良いのか?

うつ病の人との接し方に悩まれている方の参考になればと思います。

 

 

自分自身がうつ病になってしまうこともとても辛いですが、
恋人や家族、配偶者、子供、兄弟、友達など自分の身近な人が
うつ病になってしまった時も同じ位苦しいと思います。

 

ひどいと自分もうつ病になってしまうことがあります。

 

うつ病の時は思考がネガティヴになりやすく、
過去の後悔や未来への心配で頭がいっぱいになり、
今を楽しむことができません。

また感情のコントロールが難しくなるため、
急に怒り出したり、怒鳴りだしたり、泣きわめいたりする
こともあるので、常に一緒に行動するのは楽ではありません。

 

また不安感から依存心も強まるので、お互い自立した関係も築きにくくなります。

 

私自身が重度のうつ病だった時、

ひとりでいられない
一緒に居てくれる人に我儘になってしまう
食事ができない
眠れない
外出ができない
掃除ができない

状態でした。

 

私の身近にいてくれた友達や恋人は私にとても優しく
接してくれましたが、一緒にいるのは辛かったと思います。

自傷行為もかなりあったので、いつまた怪我をするか分からない、
死にいたるのではないかという不安もあったと思います。

 

中にはそれまで仲が良かった友達が怒って私に愛想を尽かして
しまったこともありました。

 

また逆に私の家族がうつ病で、一緒にいるのが辛い時もありました。

 

自分がうつ病であるのも、うつ病の人と接するのも、
本当に辛いことでした。

 

しかし、うつ病はひとりで治療することはかなり大変です。
周りで支えてくれる家族や友達がいてくれることで安心感を得て
回復に向かうことができます。

 

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うつ病とうまく付き合っていくにはどうしたら良いでしょうか。


うつ病の人は健康な人から見ると、我儘で怠け者に見えることがあります。
仕事や約束をドタキャンしたり、自分の身の回りのことがきちんとできないことに
周囲は苛立つこともあると思います。

 

けれど、その我儘や怠惰な態度は本人または自分の本性ではないことを
覚えていて下さい。

 

例えば私自身、本来掃除や料理は大好きで心が健康な状態の時は
きちんとできていますし、約束をドタキャンしたり無断欠席することは
絶対ありません。

 

外出も大好きですし、笑うことも普通にできます。

うつ病が掃除や料理、外出、仕事などのやる気を
失せさせていただけなのです。

 

元々のその人の性格や人間性を知っていれば
うつ病で様子が変わったことが分かると思いますが、
出会った時からうつ状態の場合、本来のその人の姿が
見えないかもしれません。

 

けれどうつ病にかかっている時の性格は本来の性格とは異なるので、
本人の真の姿を見てあげるようにしてください。

 

それはとても難しいことかもしれません。
けれど私はそのことに気付かず、うつ病の家族への接し方を
誤ってしまいました。

 

とにかく怠けていること、我儘なことを責めて拒絶してしまったのです。
そのことはとても後悔しています。

 

もし身近な人がうつ病で言動に苛立つ場合、
まずはそれが本人の本来の性格ではないことを思い出し、
気持ちを落ち着けて下さい。

 

また、少し離れることも大切です。
自分だけの時間や楽しみは絶対削らないようにしましょう。

 

食事も睡眠もきちんととり、健康的な生活習慣を続けましょう。
自分のペースを崩さないことが自分もうつ病になってしまうことを
防ぎますし、うつ病の人へ良い影響を与えることができます。

 

また孤独に陥らないこと、専門機関に相談したり、
自助グループに参加したり、自然の豊かな場所に出掛けたりして、
外の風になるべく当たるようにしましょう。

 

特に重度のうつ病の場合は自分たちだけで解決しようとせず、
サポートしてくれる機関を大いに活用してください。

孤独な関係に陥ってしまうと、客観的な判断ができず、
悪循環に陥ってしまうことがあります。

 

うつ病の時は健康的な生活習慣も人と接することも
苦痛で避けようとしますが、周りの人は根気よく無理強いしない程度に
勧めてゆきましょう。

 

うつ病をわずらっている本人は相手を怒らせたり、
困らせてしまったことに過度に自己嫌悪に陥ったり、
逆に相手を責めたりせず、相手の存在に感謝をし、
うつ病を治すことに気持ちを向けて下さい。

 

人間は一人では生きていくことができません。
いつも人や社会と関わって生きていきます。
自分ひとりで抱え、頑張ろうとせず、助け合っていくことの大切さを
うつ病が気付かせてくれているのかもしれません。