ワーカーホリック(仕事中毒)とうつ病
ワーカーホリックは仕事中毒または仕事に依存している状態を言います。
ワーカーホリックはアルコール依存症などと同じく依存症ですが、他の依存症とは異なり、周りに問題点が見えにくいものです。
本人にとっても職場側としても“真面目に仕事をしているだけ”という認識になりやすく、単に“仕事熱心な人”だと思われることもあります。
日本では“奉公”という言葉があるように、昔から仕事に身をささげて働く真面目な姿勢が美徳とされてきました。
サービス残業や、有給を取りにくい、帰宅後や休日も仕事のことを考えているサラリーマンは極当たり前に存在していたと思います。
しかし近年ではそのような心理状態だけでなく完璧主義や負けず嫌いな性格がワーカーホリックに繋がることもあります。
ワーカーホリックにより、過労死や心臓疾患や脳疾患になることも大きな問題ですが、心の問題を引き起こすことも重大な問題です。
もちろん、過労により生活習慣が乱れて精神疾患に陥るケースもありますが、私はそれ以上にワーカーホリックになりやすい傾向にある人は心の調子も崩しやすいように思います。
例えば
・ノーと言えない
・仕事を他の人には任せることができず、自分でやらないと気が済まない
・自分は休むに値しない人間だと思っている
・仕事を頑張ることしか自分の存在価値を見いだせない
・自己評価がとても低い
・働いていないと落ち着かない
・仕事をしていないといらいらする
など、これらの要素が強いとワーカーホリックだけでなく、うつ病や強迫観念症などにも陥りやすくなります。
お酒や買い物、ギャンブルなどと同じく仕事も自分では止めたいのに止められずコントロールできなくなってしまうとそれは依存症です。
上記の傾向が高まっていたら、一度自分自身と向き合う時間を取ることをお勧めします。
もし家族や恋人がこのような状態であれば一緒に考え、心に寄り添ってあげて欲しいと思います。
スポンサーリンク
ワーカホリック(仕事中毒)でうつ病にならないために意識してほしい
しかしワーカーホリックは単に“仕事熱心”であることと境界線が難しいので、もし気になったら
・仕事以外の場所に自分の休まる場所があるか(友達、家族など)
・仕事意外に熱中できる趣味があるか
・いつも「忙しい」が口癖になっていて、ゆっくりする時間が無くなっていないか
・生活習慣が仕事によって著しく乱れていないか
・自分は仕事をする以外には価値のない人間だと思っていないか
これらのことを改めて振り返ってほしいと思います。
人生の中で、“バランスはとても大切です。
何かに偏り過ぎたり、何かに依存して自分自身を振り返ったり休めたりすることを忘れてしまうと心や身体を痛めてしまいます。
これから忙しい季節になっていくと思いますが、心と身体を休める時間も取って下さいね。