うつ病で仕事が辛くなったら休職も選択肢のひとつとして考える
うつ病にかかると、それまではできていた仕事ができなくなってしまうことがあります。
通勤の時間に起床することができなくなる、憂鬱になる、集中できなくなる、効率が悪くなる等、周囲には怠けているように見られてしまい、本人も思うように動けず罪悪感が募ってきます。
もしうつ病で仕事が辛くなったら、思い切って仕事を休む選択をすることも大切です。仕事を休むことはとても勇気のいることでもあります。
生活はどうなるのか?
人に責められるのではないか?
今までせっかく積み上げてきた仕事の成果を手放すことになるのではないか?
一生このままなのではないか?
…そう考えると中々決心がつかず、休まず働き続け、更にうつの症状が酷くなってしまい悪循環になってしまいます。
そうならないために、今回はうつ病で仕事を休むことのメリットについてお伝えしたいと思います。
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うつ病で休職することのメリット
1.休むと可能性が見えてくる
うつの状態は、決して本人を苦しめるために起きているものではありません。
心と身体から“今のままでは壊れてしまうよ”というサインが出ている状態です。
シンプルに考えてみると、うつ病を治すには休息を取り環境を変えることが重要だということが良く分かります。
働き方を変える、生活習慣を改める、考え方を少しずつ変えていく…等。
休むことによって、憂鬱に思えて仕方なかったことが嘘のように晴れることがあります。
また不可能だと思っていたことが可能だと思えることもあります。
“無理だ”と思っていたことが“できる”に変わると、心身はとても軽くなっていきます。
2.客観的になれる
人間は大抵、自分自身の抱えている悩みは解決できないと思うほど重要で深刻なことのように思いがちです。
他人の悩みを聞くと、自分自身のことよりシンプルに解決策が浮かび、アドバイスできるものです。
休むことによって客観的になれ、“どうしてこんなことで悩んでいたのかな”と思えたり、意外と簡単に解決策が見えたりします。
3.自分にとっての優先順位が分かる
うつ状態が続き、“自分のライバルや友人はどんどん成果を上げて向上している…それに比べて自分は恥かしい”と思われるかもしれません。
人と比べてしまうと、今の自分にとって大切なこと・恵まれていることが見えにくくなってしまいます。
誰もが一生休まず成果を上げられるわけではなく、上手くいかない時期も必ず巡ってきます。
逆にずっと働けないわけではなく、うつ病が完治すればまたきっと働けて人の役に立てる日が来ます。
自分が休んでいる間も自分を労わってくれ優しく見守ってくれる人達の存在の有難さが健康な時よりよくわかります。
また、“やるべきこと”と“頑張らなくても生きていけること”の区別もつき、無駄に頑張りすぎずに済むようになります。
もし、休むことで経済的に苦しくなることが怖いようでしたら、先ずは休むことを第一優先にして家族に相談して協力してもらう、会社の休職制度を利用する、役所や病院に相談して使わせてもらえる制度は最大限活用させてもらう、などを是非して下さい。
人に相談することは恥かしいことではありません。
病気を治すために、諦めと開き直りも大切です。
そしてまた笑顔でイキイキと自分の仕事ができる日を信じて頂きたいなと思います。