人はなぜうつ病になるのか?
私は以前、酷いうつ病になったことがありました。
とにかく全てに対するやる気が起きない、
楽しみが全く起きない状態でした。
だから人に会うことも仕事もオシャレも楽しくなくて憂鬱でした。
外は晴れていても自分の心は雨で外出する気持ちにもなれませんでした。
当時はどうして自分がそうなったのか理由が分からず、
神様が無差別で私を選び、意地悪で与えた天災のように思っていました。
今、そのうつ病を克服し、客観的に当時を振り返ってみると、
決してそれは理由なく起きたことではないと分かります。
人はなぜうつ病になるのか?
私は何故うつ病になったのだろうか?
要因はいくつかあると思いますが、
その中で一番大きなものは“理想と現実のギャップ”です。
例えば誰か大切な人を失った時、人は哀しみます。
その哀しみがうつの引き金になることがあります。
“本当は失いたくない、ずっと一緒にいたかった。
でも失ってしまって私の願望は叶わない。
哀しみを乗り越えなければならない。
でもできない”そこに自分の願望とそれが叶わない葛藤が生じます。
また職場や学校で自分が望んでいる状況とは違う状況に陥っている時、
プレッシャーがあります。
“皆と仲良くしたい。
でもありのままの自分では皆に受け入れてもらえない、変わらなきゃ。
でもできない”また“会社や上司等が求めるように自分は仕事ができない、
できるようになりたい。
でもできない”そんな風に思った時、
そこに本来の自分の姿と変えなければいけない状況の狭間で苦しみが生じます。
自分が望まない状況を受け入れ、
変えることは人間にとって大変なプレッシャーです。
勿論そのプレッシャーを乗り越えることで成長はありますが、
それは乗り越えた先に希望と喜びが見えた時にしか力が出ません。
希望が見いだせないプレッシャーを感じた時、人はやる気を失います。
今思えば、私は理想の自分になれないことへの焦りと失望感があり、うつ病になっていました。