失恋でうつになる？
失恋は、心の健康を奪い、うつ病のきっかけになるのか？
“失恋で傷つくのが怖くて恋愛ができない”
“いつも恋に恋して相手ときちんと向き合えない”
“恋愛なんてもうこりごり、異性なんて信じられない”
そんな声を聞くことがよくあります。
恋愛は本当に怖いものなのでしょうか。
失恋は心の健康を奪うだけのものなのでしょうか。
誰かと真剣に恋愛をしたことがある人ならば、
誰もが失恋の辛さを味わったことがあると思います。
片想いが報われず、失恋してしまうのも辛いけれど、
それ以上に相手と濃い時間を過ごしたほど別れは
辛くなるのではないでしょうか。
人間は自分の想いの行く先を失った時、
心のバランスを大きく崩してしまいます。
大事なものを失った時、夢や希望を失った時…
失恋も大きなストレスになります。
この心のダメージが自分の人生のステップになれば良いけれど、
これがきっかけでうつになることもあります。
私自身、過去に失恋がきっかけでうつ状態がひどくなった経験があります。
恋愛は麻薬みたいなところもあり、相手を一生懸命好きでいる時は盲目です。
私も相手に好かれようと背伸びをしたり、
自分の本心を押し殺して相手を尊重したりして、
疲れてしまっても当時は“この人しかいない”と思い込んでいました。
しかし何故かいつも相手と共依存になってしまい、
付き合いが長くなるにつれ、お互い堕落していきました。
また私の想いに応えられなくなって逃げて行く相手の心を
繋ぎとめようと必死になって疲れ切ったこともあります。
相手との話し合いで別れることが決まった瞬間、
張りつめていた私の心の糸はプッツンと切れて全てのやる気を失いました。
アルコールの量が増える、自傷が酷くなる、
過食嘔吐が止まらなくなる、睡眠薬の量が増える…
そしてそんな虚しい生活と心を埋めるためにまた新しい恋愛をし、また失恋…
私はきっと一生結婚はできないし、誰かと一生愛し合い、
人生を共に生きるなんてできないと思っていました。
きっと私ほど酷い結果にはならなくても、
そんな想いに駆られた人は多かれ少なかれいるはずです。
恋愛は楽しいだけのものではなく、自分の中で満たされぬものを
満たしてくれるものでもあります。
だから相手への依存心や期待が大きく強いほど関係が崩壊した時に
心に大きなダメージを受けてしまいます。
私はつい数年前まで異性に対して
“自分を傷つけるもの”
としか思えませんでした。
この人は今までとは違う、この人は大丈夫だろうという期待は
ことごとく裏切られてきたからです。
けれど、私はある時をきっかけに男性への不信感、
恋愛への鬱々とした気持ちが晴れました。
