女性のための「うつ病」克服なび

重度のうつ病を克服した私の体験記

うつ病と恐怖症~自分の身を守る防衛本能~

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うつ病やパニック障害には、恐怖以外の感情もからまっている

高所恐怖症、閉所恐怖症、巨像恐怖症、先端恐怖症などは自分の身を守るために
むしろ必要な防衛本能だと言えます。

しかしうつ病やパニック障害に陥ってしまうほど恐怖が大きい場合は、
“恐怖”という感情の他に“哀しみ”“怒り”“罪悪感”などの感情も伴っています。

 

私が以前、ひどいパニック障害で外出ができなかった時、
主に電車に乗ることが恐怖でした。

当時はただ怖くて電車を避けて、無理に乗車すると動悸・息切れが始まり、
ひどいと失神してしまいました。

今、当時を客観的に振り返ってみると、“電車”そのものが怖いのではなく、
哀しみや怒り、罪悪感も持っていました。

私は閉所恐怖症でもなく、電車に乗ることに
嫌悪感を抱いた根源は嘔吐恐怖症でした。

 

私のうつ病と恐怖症の原因とは

幼い時、狭い部屋の中で父が酔って暴れ、嘔吐しながら物を破壊したり
暴力を振るったりすることが嫌で仕方ありませんでした。

その体験から、電車という限られた空間の中でもし誰か(男性に限って)
嘔吐したらどうしようと怯えていました。

乗車したら先ず、嘔吐しそうな男性はいないかチェックし、
幼いころの体験がフラッシュバックしてパニックになりました。

そこには乗車に対する恐怖だけでなく、父に対する怒りや哀しみ、
自分に対する無力感が伴っていました。

 

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恐怖症を克服するために私が思うこと

かつての私のように過去のトラウマから恐怖症に陥っている場合、
無理に克服しようとしても恐怖の対象物に慣れるどころか恐怖感や
絶望感が増幅してしまうことがあります。

先ずは自分の中の負の感情がどこからやってきたか思い出してみてください。

とても辛いことだと思いますが、そこに戻って、その時抑えようと頑張った
自分の感情を解放してください。

涙が溢れてくるかもしれませんし、大声を上げたくなるかもしれません。
けれどそれを抑圧せずに思い切り感じて吐きだして下さい。

それは炎症を起こした“おでき”の膿を出す作業になります。
あまりにもひどい膿をもったおできである場合、自分一人で治そうとすると
難しくて返って炎症が増してしまうかもしれないので、ぜひ周囲の人や有能な
セラピストに頼って下さい。

また周囲の人に“私○○が苦手なの”と伝えておくことも大切です。
誰でも弱い部分はあります。

それを無理に鍛えようとするより、できる人にお願いをしてしまって下さい。

はじめは自分の苦しみに共感してくれ、労わりの気持ちを持ってくれる人を
選んで相談して下さい。

“頑張れば何とかなる”“根性がないからだ、心が弱いからだ”と励ましてくれる人は
炎症が治まるまで避けても良いと思います。

逆にもし自分の周りに恐怖症で苦しんでいる人がいたら、
治すことはできなくても共感してあげて下さい。

自分自身でも“辛かったね、自分の責任ではないよ、
仕方なかったんだよ”と慰めてあげて下さい。

過去を変えることはできません。

しかし、過去の自分の感情を解放し、労わり、癒すことはできます。
また時間が優しく癒してくれることもあるので、焦らず気長に自分と向き合って下さい。

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